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​​男性更年期障害

更年期・熟年期・老年期の男女の不調の原因 は、テストステロン(元気ホルモン)の不足に あった⁉
今では「男性更年期」という概念も当たり前と なりましたが、
当時はテストステロンの活性不 足が引き起こすこの不調を議論することは、泌 尿器科学の世界でもタブーでありました。
やっと時代が追い付いてきた、と感じざるをえない ホルモン補充療法。
いきいき楽しく人生 を送るためのホルモン補充療法を学び、治療し ていきましょう!

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​​男性更年期障害とは

男性ホルモンであるテストステロンが大きく影響しています。
テストステロンとは、主に副腎や精巣などから分泌される男性ホルモンの一つであり「男性の活力の源」でもあります。

25歳頃をピークに年齢とともに緩やかに低下し50歳ぐらいになると分泌量がピーク時の約1/2にまで減少します。

このテストステロン量が低下すると「男性更年期」を招きます。
筋力や持久力、運動能力が低下し、治癒力も筋肉量も骨密度、性欲や性機能も低下します。

さらに、コレステロール値が上昇し、皮膚の萎縮やうつ症状も現れます。

女性の更年期障害は2〜3年の間に急激にホルモンが低下し、

女性ホルモンが下がりきると体調が安定し「治った」状態になりますが、

男性の場合、テストステロンは低下し続けるため男性は自分の更年期を自覚しにくく、

長い間症状が続くこともあります。

血液検査でご自分のテストステロンがどの程度低下しているかが分かりますが、

どこまで下がれば症状が出るのかは個人差があるため、自覚症状も大切な指標になります。

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男性更年期障害の​原因

男性更年期障害テストステロン(男性ホルモン)の減少を原因として発症します。

テストステロンは主に睾丸の精巣でつくられ、筋肉や骨格をつくったり、脂質、糖代謝を促進したり、

性機能を維持したりする役割のほか、脳の認知機能、心理機能にもかかわっていると考えられています。

そのため、テストステロンが減少することを原因として

性欲や認知機能、心理機能が著しい影響を受けるようになり、

性欲の減退、うつ症状、だるさなどの症状を呈することになります。

男性更年期障害につながるテストステロンの減少は、加齢による変化がひとつの原因です。

その他、加齢に伴うものだけではなく、ストレスが原因になることもあります。

特に現在の日本においては、経済的に安定しないなかで漠然とした不安を抱えながら生活を送る方も多く、

男性更年期障害を発症する方が多くなっていると考えられています。

反対に、仕事に充実感を持って取り組まれている方、仕事以外の日常において

趣味や家族との関係性を通して自分らしく充実した日々を送っていらっしゃる方は、

男性更年期障害を発症するリスクは低いと考えられます。

また、更年期障害は女性特有の現象として考えられがちですが、

近年では男性にも発症しうるという考えが社会にも広く浸透しつつあります。

病気の認知度が高まったことと関連して、男性更年期障害と診断される方が増えているともいえます

​​男性更年期障害にみられる症状

 □身体の症状

・疲れが取れない   

・筋肉量が減ってきた   

・頻尿寝つきが悪い  

・ほてり

・発汗お腹周りに脂肪がついてきた   

・動悸や息切れが多くなった

□精神の症状

・やる気が起きない   

・集中力が続かない   

・理由なく不安になる

・理由なくイライラする   

・趣味が楽しくなくなった   

・仕事でのミスや
・物忘れが増えた  

・食欲が減った

□性の症状

・朝勃ちの回数が減った   

・性欲がわかない

・最後まで勃起を維持しにくい  

・女性に対して興味がわかなくなった

男性更年期障害の​検査

男性更年期障害は男性ホルモンの減少を原因として発症する病気であるため、

東京プライベートクリニックでは、男性ホルモンの状況を評価するための血液検査を行います。

血液検査では「総テストステロン」と「遊離型テストステロン」を測定します。

また、男性更年期障害とうつ病は、両者とも類似した症状を呈します。

SF-36という健康関連QOL(HRQOL: Health Related Quality of Life)を測定するための、科学的で信頼性・妥当性を持つ尺度を調べるアンケートと、熊本名誉教授が自ら考案した独自のアンケート(男性更年期障害にみられる症状がどれくらい当てはまるのかをみるための問診票)と問診票を活用しつつ、詳細な問診を重ね、うつ病との鑑別を行います。

SF-36のアンケートと熊本名誉教授独自のアンケートは定期的に行い、比較をし分かりやすくグラフにしたものを使い、

患者様のそれぞれの症状にあった治療のご提案を致します。

​また血液検査も定期的に行い、現状の把握を致します。

​男性更年期障害の治療

著しくテストステロン(男性ホルモン)の値が低く、症状が強いときには、

テストステロン補充療法を行います。

補充療法とはテストステロンの筋肉注射を2から4週間おきに症状が改善するまで行います。

​また問診、診察より必要に応じてお薬やサプリメントでの補充をすることもあります。

​テストステロン(男性ホルモン)による効果とは

テストステロンを補充することで期待できるのは、心臓・脳・筋肉・骨・血管などの機能強化です。
体脂肪を減らし、筋肉量を増やし、運動能力を向上させます。
性欲や仕事へのバイタリティーを与え気分を改善し、

自信も与えますので男性の活力・若々しさの象徴のホルモンといえます。

さらに、心血管疾患・高血圧・糖尿病などの生活習慣病の予防に効果があるだけでなく、記憶力の改善にも効果があり男性の健康状態にも大きく影響を及ぼします。
心臓病・前立腺疾患・肥満・アルツハイマー型認知症の予防効果もあると考えられています。

男性更年期障害: 研究
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